自然妊娠をご希望される方へ

自然妊娠を希望されていて、なかなか妊娠にいたらない場合、病院へ行こうか検討されているかと思います。

鍼灸院や接骨院では、詳しい検査はできません。
専門の病院にて、ご自身のお体の状態を検査することになります。

病院で行う一般的な検査について説明いたします。

子宮卵管造影検査

卵管が通っているか、子宮の形はどうかをレントゲンを使って調べます。
子宮腔内から細いカテーテルを挿入し、造影剤を入れて、子宮から卵管・腹腔へと流れ出す様子を確認します。
仮に何らかの原因で、卵管が左右両方癒着してしまっている場合、何年性交渉をもっても妊娠には至りません。
卵管が癒着していても、ご自身では自覚症状を伴わないので判らずにいます。
この場合、体外受精という選択になってきます。

超音波検査

エコー検査ともいいます。
卵胞の大きさや、子宮内膜の厚さ、排卵したかどうかの確認をします。
卵子は、液で満たされた卵胞の中にあり、卵胞の直径が20ミリくらいになると、卵胞が破れ、卵子が飛び出します。これが排卵です。
きちんと排卵しているかどうか知る上で、大切な検査になります。

ホルモン検査

血液や、尿を採取してホルモンの量を調べ、妊娠しにくい原因を探ります。
ホルモンとは、体の中にいくつかある内分泌腺から分泌され、わずかな量で体の特定の臓器にのみ影響を与え、体のバランスを整える働きがあります。
妊娠しにくい原因を、妊娠に深く関わる、卵胞ホルモン、黄体ホルモン等々の状態から判断したりします。

ヒューナーテスト

排卵期の性交渉後12時間以内に病院に行き(病院で多少異なります)、子宮頸管粘液を採取して、その中で泳いでいる精子の状態を調べます。
頸管粘液の異常や、精子に対し抗体を持っていないか、性交渉がうまくできているかなどが判ります。
精子が子宮の中を、通っていけるかどうかの検査になります。
何か問題がある場合、子宮腔に直接精子を届ける人工授精という選択が考えられます。

男性の精液検査

精子の数や、運動状態を確認します。
精液が出ていても、中に精子がいない「無精子症」や、精子がいても、運動率が悪くないか、奇形率が高くないかを調べます。

これらの検査は決して強制ではありません。

ただ自然妊娠ご希望で、なかなか妊娠に至らようでしたら、これらの検査を受けられることをお勧めいたします。
(当院では、病院に通院せず、自然妊娠される方も多数いらっしゃいます。ご安心ください)

自然妊娠に関することを「院長日記」の中に載せてあります。

よろしければそちらもご覧ください。
「シリンジキットって何? 妊娠できるの?」
「AMH検査 令和6年6月から保険に拡大」