敢えて、お子さんをもうけようとしないご夫婦がいらっしゃるという事
多くのご夫婦は、ご結婚されて半年、1年を過ぎた頃より「そろそろ子供を作ろうか」という話になるのだと思います。
しかし全てのご夫婦が、そうではないことに最近気がつきました。
先日、30代前半の患者さまと、こんな会話をしました。
患者さま「私の周りで、子供は要らないという方が結構いるんですよねぇ」
山盛「それは、なかなか授からない方が、周りからの雑音(子供はまだなの?)をシャットアウトするためではないのですか?」
患者さま「そんな事ないですよ、先生はこういうお仕事をされていると、なかなか分からないんですよ」
山盛「・・・」
私は、そこでハッと気がついたことがありました。
今まで多くの方の問診をさせていただきました。
そこでこんな問診風景が時折あります。
山盛「ご結婚されてどれくらいになりますか?」
患者さま「15年です」
山盛「??? お二人目の妊活ですか?」
患者さま「いいえ、子供は必要ないかなと思っていました。最近主人が急に欲しいと言い出しまして・・・」
ご結婚10年・15年が過ぎ、お子さんをいざ作ろうと思ったけど、なかなか結果が出なくて・・・という方が時折いらっしゃいます。
なんとなくお互いの仕事の都合や、モチベーションのズレから年月が過ぎてしまうことがあるようです。
それでも、当院にお越しいただく方は、「やはり子供が欲しい」という気持ちになってお越しいただきます。
しかしそのまま「子供は必要ない」という気持ちで一生を過ごすご夫婦も、必ずいる筈です。
一般社会でも、「ご夫婦の意思で、子供をもうけようとしない場合がある」という認識がもっと広まるといいな、と思います。
そして、妊活中の方で、周りからのプレッシャーがきつい場合、
対外的に「子供を必要としない」というスタンスをとってもいいのでは?と思いました。
上手くご自分の気持ちをコントロールし、妊活を乗り越えて欲しいと思います。