卵の質って何?

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不妊治療を受けていると、病院で「卵の質が悪いですね」と言われることがあると思います。

また、インターネットで調べると、「卵の質を上げるには」「卵の質を改善する方法」など、いろいろな情報が出てきます。

でも、私は以前から疑問に思っていることがあります。

そもそも、卵の質って何なのでしょうか?

卵の質が悪いと言われても、患者さんはどうすればよいのでしょうか。

食事に気をつければよいのか、サプリメントを飲めばよいのか。それとも、何か特別なことをしなければいけないのでしょうか。

実際、卵の質を確実に上げる方法は、今の医学でも確立されていません。

もちろん、卵子の状態が妊娠に影響することは分かっています。

年齢が上がるにつれて、卵子の染色体異常が増えることも知られています。

しかし、30歳前後の女性でも、受精しなかったり、受精卵が育たなかったりすることはあります。

そのようなとき、すぐに「卵の質が悪い」と言えるのでしょうか。

卵子の状態が関係している可能性はあります。ただ、それ以外の要因が関係していることもありますし、原因がはっきり分からないこともあります。

私は、分からないことまで、分かったように説明するべきではないと思っています。

では、私たちにできることはないのでしょうか?

私は、身体の状態を整えることも大切だと考えています。

当院では、東洋医学の考え方をもとに、脈を診て、気の巡りの状態を確認し、その方に合った鍼灸を行っています。

ただ冷えているから温める、ということではありません。

一人ひとりの身体の状態を診ながら、バランスを整えていくことを大切にしています。

もちろん、鍼灸をすれば卵の質が上がる、と断言することはできません。卵子の染色体を正常にしたり、卵子を若返らせたりできると証明されているわけでもありません。

それでも、妊娠を希望される方の身体を整えるために、鍼灸でできることはあると私は考えています。

卵の質という言葉だけにとらわれず、ご自身の身体と向き合いながら、妊娠に向けてできることを一緒に考えていきたいと思っています。

それが、私の考える不妊鍼灸です。