胚移植日から判定日までの体の変化について
当院では、胚移植後、鍼灸で着床率を上げるため集中的に鍼灸を行っています。
まず、胚移植後、当日に1回お越し頂きます。
次に受精卵が着床しかける頃、胚盤胞の場合は移植日の2~3日後、3日目初期胚の場合は3~4日後に1回お越し頂きます。
なおかつ、胚移植の1週間後にも、もう1回お越し頂きます。
その理由としまして、着床しかけた受精卵がしっかり安定するように、もしくは着床が遅れている場合、何とか鍼灸で着床を促せないか、という思いでお越し頂いております。
要は、胚移植当日を含め、1週間に3回お越し頂き、後は妊娠判定を待ちます。
お越し頂いた時に、私は毎回必ず「体に変わりはありませんか?」とお尋ねしています。
すると、ほぼ全員「変わりないです」「変わりがなさ過ぎて心配です」という答えが返ってきます。
もう今までに、延べ何百回、何千回とお尋ねしています。
この間に、患者さんと接するのは、もしかしたらクリニックの先生より多いかもしれません。
そしてそこから得た結論としまして、
胚移植当日から判定日の間は、何も体の変化はありません!
「胸が張ります」「出血がありました」「お腹がチクチクします」「体がむくみます」「便秘・下痢です」「生理が来そうな感じがしています」
経験的に、妊娠の結果には、全く関係ないように思います。
自覚的には変化を感じているのだと思います。
しかしそれは薬の影響では?とも考えています。
私は「着床出血」というものの存在は、信用していません。
出血があっても妊娠していない場合もあれば、出血が無くても皆さん普通に妊娠されています。
気持ちは良く分かります。
少しでも早く手がかりが欲しいです。
でも、まだこの時期は、何も変化はないです。
妊娠判定で「陽性」が出ると、そこからは、否が応でも大きく変化が現れます。
たまに判定日の1~2日前から、変化の出る方はおられます。
陽性判定が出た後も、変化が無い方もおられます(2~3割位の方でしょうか)
全くつわりのない方もおられます。
それでも皆さん、無事ご出産されています。
重ねて言います。
胚移植日から判定日までの間は、まだ何も体の変化はありません!
変化が、あっても無くても心配しないで下さい。
判定日を過ぎた頃から、体は大きく変わってきます。
信じて判定日を待ちましょう!