令和3年妊娠された103人の内訳について

- update更新日 : 2023年01月10日
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年齢別の妊娠率は、~29歳:12人中10人(83%)、30~34歳:36人中28人(78%)、35~39歳:49人中39人(79%)、40歳~:43人中26人(60%)となります。
平成27年10月から令和3年12月末まで、533人中397人の妊娠となり、妊娠率は74.48%となります。
*現在継続中の方、及び3ヵ月以内に通院を諦めた方は除いています
概ね安定期に入られた方の最高年齢は、44歳4カ月(採卵年齢41歳)、自然妊娠(人工授精含)にて概ね安定期に入られた方の最高年齢は38歳となります。


平均施術回数は、16.34回、平均施術期間は4.06ヵ月となります
(残念ながら流産をされて再スタートをされた場合は、再スタートをされた日を1回目とカウントしています)
現在も長期に渡って通院いただいている方がたくさんおられます。
そのような方から、時折「私が足を引っ張ってごめんなさい」と、言われることがあります。
決してそのようなことは、ありません。
こちらの方こそ結果を出せず申し訳なく思います。
あくまで目安です。
期間がかかったとしても、無事に妊娠され卒業することが大切です。


病院に通われず妊娠された方は、4人でした。

最高は約10年(36歳)の方がおられます。


胚移植の回数を短縮出来ていると考えます。

令和3年の妊娠率について
6ヵ月以内に諦めた方を除くとした場合、115人中103人の妊娠となり妊娠率は、89.5%、
1年以内に諦めた方を除くとした場合、111人中103人となり、92.7%、
1ヵ月以内に諦めた方を除くとした場合、157人中103人となり、65.6%
1回でも施術を受けた方とした場合、164人中103人となり、62.8%、となります。

令和3年、着床前診断(PGT-A)で妊娠された方は3名でした。
着床前診断について詳しくお知りになりたい方は、令和2年のブログになりますが「着床前診断が始まりました」を、ご覧ください。
令和3年は、診断後「A判定」の受精卵を胚移植しても、残念ながら妊娠できない方が3人おられました。
着床前診断も100%ではない、ということを痛切に感じさせられました。
ただ、一昨年には「A判定」の受精卵を2回胚移植しても着床しなかった方が、3回目の「A判定」の受精卵の胚移植で妊娠・出産された方がいます、諦めず続けることです!

ステップアップの時期について

令和1年1月~令和3年12月までの3年間の自然妊娠(45人)・人工授精での妊娠(21人)についてまとめてみました。

概ね安定期に入られた(もしくは出産)された方の最高年齢は38歳となります。
平均年齢は、31.28歳となり、36歳~38歳の方9人のうち2人目妊活の方が5人、妊活歴(2年、11か月、7か月、6か月、2か月)、1人目妊活の方が4人、妊活歴(4年、2年、1年半、6か月)となります。

平均妊活歴は、17.2か月。
妊活歴の長い方を見ていきます。
4年:3人(30歳、31歳、36歳)、3年半(31歳)、3年4カ月(34歳)、3年(33歳)

1,2,3回目で良く妊娠されていますが、5,7回目でも妊娠されています。
上記の表に体外受精で妊娠された方のグラフを重ねてみます

自然妊娠・人工授精での妊娠に対し、体外受精(顕微授精含)は、年齢的・妊活歴的にも可能性を広げてくれることが分かります。

時々、患者様から「人工授精は、何回くらいするものですか?」「どのタイミングで体外受精へ進んだらいいですか?」という質問を受けます。
積極的にステップアップを促すクリニックもあれば、患者様の意思に任せ全く何も言わないクリニックもあります。
ある程度ご夫婦で話し合っておくことも大切です。
私は経験的に、30歳代半ばくらいまでで、妊活歴が1年くらいまでの方なら、よく自然妊娠してくると感じています。
基本的に私は、体外受精推進派ですが、妊活歴が1年くらいまでの方で、卵管が両側閉じている、ご主人の精液の状態が安定しない、AMHが大分低いということがない限り、もう少し自然妊娠を目指してみては?と言っております。
妊活歴が1年半、2年となってくると体外受精の方が妊娠し易くなる、と感じています。
逆に40歳代の方は、半年くらいタイミング法を試して結果が出ないなら、少しでも早く体外受精に進むべきかと思います。

私は、現在まで約400人の方の妊娠に関わらせていただきました、わずか400人です。
上記グラフ以上に、年齢が高い方、妊活歴が長い方、胚移植回数が多い方でも、諦めない限り可能性はあります。
当院の記録をぜひ更新してください!

 *施術の効果には個人差があります