風疹・麻疹抗体検査について

- update更新日 : 2022年04月20日
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最近、風疹の流行を、ニュースで目にする機会が増えてきました。
当院へご通院されている方も、皆さん敏感になっておられます。

妊娠初期に風疹に感染すると、胎児が「先天性風疹症候群(心臓奇形、眼・聴覚などの異常)」引き起こす場合がある、とのことです。
麻疹に関しては、妊娠初期に感染した場合、風疹ほど胎児が先天奇形を生じる率は低いそうですが、妊婦自身も脳炎などの重症化しやすく、流早産しやすくなるとのこと。

不妊治療の病院に通い始めた場合、採血にてホルモンの数値確認、感染症の有無の他に、最近は風疹の抗体検査をすることが多くなったように思えます。
風疹の抗体がついている場合は問題ないのですが、ついていない場合、予防接種を行い、抗体がつくまでの約2か月間は避妊することとなります。
妊活中の方は、その2か月間で、様々な検査をしたり、採卵期間にしたりと無駄にしないように努めておられます。

中には、「予防接種を何回か試みたが、なかなか抗体がつかないんです」という方もおられます。
また、抗体がついてないまま妊娠された方もおられます。
そういう方は、常にマスク等をして、厳重に気をつけておられました。

ちなみに私(53歳)が、子供のころは、今のように風疹・麻疹の予防接種は奨励されていませんでした。
でも、インターネット等によると、50代くらいの方は、多かれ少なかれ罹患した方が多く、抗体がついている場合が多い、とのことです。
しかし、私は、多くの方が子供の時にかかる「水ぼうそう」に、30歳代半ばで、かかったことがあります。
この時は、高熱が3~4日続き、8月の暑い時でしたが、寒気が強く、窓を閉めて、布団にくるまって寝たことがありました。
そういう経緯から、もしかしたら、風疹・麻疹の抗体もついていないかもしれない・・・と思い、先日病院で抗体検査を受けてきました。
風疹抗体(HI法)は、抗体価が男性は8倍以下、女性は16倍以下の場合、麻疹抗体(PA法)は、抗体価が128倍以下の場合、予防接種をすることを推奨しているようです。

結果は、風疹抗体が64、麻疹ウイルス抗体が512以上、でした。

しっかり抗体はついているようなので、私が風疹・麻疹に罹患し、当院へご通院されている方に感染するという確率は、極めて低いと言えます。
また、抗体検査の採血をした日に、インフルエンザの予防接種も済ませておきました。

安心して、当院へお越しください!