妊活と上司(会社)への報告

- update更新日 : 2023年10月15日
folder未分類

妊活していることを上司に報告すべきか、そうでないか、非常に悩むところだと思います。

当院にて、初回問診表にご記入いただく職業欄からの分類によりますと、約6割の方が「会社員」、約2割の方が「主婦」、約2割の方が「パート・アルバイト」となります。
その中で、現在通院中の「会社員」の一部の方12名に、尋ねてみました。

妊活を上司(会社)に報告してありますか?

報告するかどうか、ポイントは3つになるかと思います。
①現在の自分が、どのステップにいるか
上司に報告している方は、全体としては12人中8人(66%)ですが、体外・顕微授精をされている方は、10人中8人(80%)と、増えてきます。

基本的には、皆さん「ギリギリまで言わない」という方が多いように思います。
しかしながら、どうしても「採卵周期」に、限界を感じ報告する方が増えてきます。
採卵周期は、週に2~3回くらい2週間くらいにわたり、クリニックに行くことが多いようです。
1回目の採卵なら未だしも、2回、3回目となると、お仕事を抜ける頻度も多くなり、言わざる得なくなるようです。

②どのような職種なのか
在宅ワークができるような、自分の仕事をきっちりこなしていれば問題ない、という職種なら言わずに何とかなるかもしれません。
しかしながら接客・サービス業の方で、シフト制でお休みが決まるような方は、厳しくなるかと思います。
クリニックから「○日にもう一度来て」と言われて、急にシフトの変更をお願いすることも少なくないようです。

③職場の雰囲気
女性が多い会社なのか、妊活をしている方が多いのか、よく職場内で妊活の話題が上がるのか、等によって切り出しやすいかどうか分かれてくるとも思います。
「男性中心の会社なので」と言われる方も少なくないです。

上司(会社)に、なるべく言いたくない理由として、
「他人から、いつか妊娠するんだな、と思われるのがプレッシャーになる」
「やがて辞めてしまうんだ、という目で見られるのが、仕事をやりにくい」
「変に同情されるのも嫌だ」
というような声がありました。

上司に初めから報告したという理由として、
「なんとなく言っといた方が良いかなと思って」
「色々な理由で病院行く方が多い会社で、言い易かった」
「仕事が休みやすいと思ったから」
というような声がありました。

報告した方でも、
「辞める覚悟の上で、上司に打ち明けた」
「報告はしたが、心無い態度で傷つくことがあった」
「理解していただいたが、いつも申し訳ないという気持ちで抜けている」
という声もありました。

かつて名駅周辺の会社にお勤めの方で、名駅周辺のクリニックに、仕事の合間に時間休を使って通院している方がおられました。そんな恵まれた環境の方は、なかなかいないように思います。

私も、言わずに済むならギリギリまで言う必要無いと思います。
それでも言わなければならない時がやってきたら「お互いさま」と割り切って、報告しましょう!
妊活は「今」じゃないとできないのですから・・・